
なぜ自分ばかり仕事が回ってくるんだろう。他の人は楽そうなのに…
こう感じているなら、あなただけではありません。
多くの会社員が同じ悩みを抱えています。
ただし客観的に見ると「勘違い」のケースもあります。
一方で本当に偏っているケースも存在します。



この記事では、自分だけ多いのか勘違いなのかを判断する4つのチェック項目を解説します。
この記事でわかること
- 勘違いか本当に多いかを見分ける4つの方法
- 勘違いが起こる2つの心理メカニズム
- 本当に多い場合の5ステップ対処法
どちらに転んでも、次に取るべき行動がわかります。
【結論】自分だけ仕事量が多いのか勘違いなのか見分ける4つのチェック項目





本当に自分だけ多いの? それとも気のせい?
自分だけ仕事量が多いかは、4つの客観的指標で判断できます。
複数の項目で偏りを示すサインが重なるほど、業務配分が偏っている”可能性”は上がります。
ただし最終判断は「成果物の量・難易度・責任範囲」も含めて上司とすり合わせましょう。
結論から言うと、人は自分の苦労を過大評価しがちです。
だからこそ、感情ではなくデータで判断しましょう。
他の人の残業時間と比較してみる
残業時間は仕事量を測る最も客観的な指標です。
タイムカードや勤怠システムで確認しましょう。
目安として、同じ時期に同じチーム内で”自分だけ”残業が大きく上振れしている月が続くなら、業務配分が偏っている可能性があります。
※職種・担当難易度・繁閑で差が出るため、最低2〜3か月分で傾向を見て判断しましょう。



ただし残業時間が長い=多忙とは限りません。作業効率の問題もあるため、他の項目と組み合わせてください。
第三者に業務量を見てもらう
自分の感覚だけでは、正確な判断はできません。
人は自分の苦労を過大評価しやすいためです。
上司や先輩など第三者の目が必要になります。
「客観的に見て、私の業務量はどうですか?」と素直に聞いてみましょう。信頼できる人に業務内容を見てもらえば、冷静な判断が得られます。
同僚の業務内容を直接確認する
他人の仕事は構造的に見えにくくなっています。
リモートワークの普及で、この傾向はさらに強まりました。
雑談ベースで「最近どんな案件やってる?」と聞いてみてください。



チームミーティングでの発言も注意深く聞くと、他人の業務量が見えてきます。ただし詮索しすぎると人間関係を悪化させるため、自然な会話を心がけましょう。
上司に「他の人と比べてどうか」と聞く
最も確実な方法は、上司に直接聞くことです。
上司はチーム全体の業務量を把握しているためです。
正確な情報が得られます。
聞き方のコツ
「業務量の調整が必要か確認したいので、他のメンバーと比べて教えてください」と聞きましょう。
上司の反応で、会社が改善に動くかも見えてきます。



4つ中3つ以上あてはまれば、実際に多い可能性が高いです。その場合はH2③の対処法へ進んでください。
勘違いだった場合は、次のH2②で心理メカニズムを理解しましょう。
自分だけ仕事量が多いと勘違いしてしまう2つの心理メカニズム



もしかして気のせいだったのかな…?
勘違いは人間の脳の自然な働きです。
ダメなことではなく、誰にでも起こる心理現象として理解してください。
「自分だけ仕事が多い」と感じる背景には、認知バイアスや”他人の仕事が見えにくい”構造が影響することがあります。
※あくまで一般的な傾向で、職種・評価制度・チーム体制で状況は変わります。
自分の苦労だけ記憶に残りやすい(確証バイアス)
確証バイアスとは、自分の信念を支持する情報ばかりが記憶に残る認知バイアスです。
「自分だけ多い」と思うと、その証拠ばかり目につきます。
具体例
- 自分の締切は鮮明に覚えているが、同僚の締切は知らない
- 自分が残業している日は記憶に残るが、同僚の残業は気づかない
- 自分の業務トラブルは印象深いが、他人のトラブルは見えない



自分の苦労だけが蓄積されて「自分だけ損している」と感じるのです。他人の仕事も同じように大変ですが、お互い見えていないだけです。
他人の仕事は見えにくい構造
オフィスの構造上、他人の業務量は把握しづらくなっています。
リモートワークが増えた現在、この傾向はさらに強まりました。
同僚がどんな案件を抱えているか、どれだけ忙しいかは見えません。「見えない=少ない」と錯覚しやすいのです。実際は他の人も忙しいのに、自分だけが苦しんでいると感じてしまいます。



勘違いでも「しんどい」という感情は本物です。感情を否定する必要はありません。
ただし客観的に判断すれば、無駄なストレスは減らせます。



なぜ自分ばかり頼まれてしまうのか、その「損な役回り」が発生する構造的な理由については、こちらの動画でも詳しく解説されています。
自分だけ仕事量が多いのが勘違いじゃない場合の5ステップ





チェックした結果、本当に多いとわかった。どうすればいい?
本当に仕事量が多い場合は、5つのステップで対処できます。
証拠を集めて相談し、改善されなければ退職を検討する流れです。
ポイントは、我慢しても状況は変わりません。
業務内容と所要時間の記録で証拠を集める
証拠がなければ上司は動きません。
「忙しい」という主観だけでは、改善してもらえないためです。
記録方法と項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記録ツール | エクセル、Googleスプレッドシート、手帳、スマホメモ |
| 記録項目 | 日付、業務内容、所要時間、依頼者 |
| 記録期間 | 最低1週間、できれば1ヶ月分 |



繁閑の差がある業務は、1ヶ月分あると説得力が増します。
証拠を持って上司や人事に相談する
記録が1週間分溜まった時点で相談しましょう。
感情的にならず、データを見せながら冷静に話してください。
「業務量を可視化したところ、他のメンバーと比べて月30時間多いようです。業務の調整をお願いできますか?」と具体的な数字で伝えます。
上司が真摯に対応するか、流すかで会社の姿勢が見えてきます。
3ヶ月経っても改善しないなら退職を検討
改善の見込みがあるかの判断期間として、3ヶ月が妥当です。
3ヶ月あれば、会社が本気で改善する気があるかわかります。



会社に改善する意思がない場合、環境を変えるのが最善の選択です。我慢し続けるリスクは、H2④で詳しく解説します。
退職代行/退職支援サービスを使う前に知っておくこと


自分で退職を切り出すのが難しい場合、退職代行・退職支援サービスが選択肢になります。
ただし運営形態によって対応できる範囲が異なるため、注意が必要です。
運営形態別の対応範囲
民間企業運営
- 退職意思の伝達が中心
- 会社との条件交渉は避けるべき(非弁行為リスク)
労働組合運営
- 団体交渉として条件交渉が可能な場合がある
- 個別事案・体制によって対応範囲は異なる
弁護士運営
- 交渉+法的手続き対応が可能
- 未払い残業代請求、損害賠償対応なども可能
まず公的相談窓口の利用を検討
退職代行を使う前に、以下の公的窓口への相談も選択肢です。
- 総合労働相談コーナー(厚生労働省)


- 労働条件相談ほっとライン(0120-811-610、平日17:00-22:00/土日祝9:00-21:00 ※年末年始除く)


未払い残業代、損害賠償懸念、私物返却トラブルなど金銭請求やトラブルの可能性が少しでもある場合は、まず弁護士や公的窓口への相談を優先しましょう。
主なサポート内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 即日対応 | 申込み当日から会社に連絡 |
| 会社との交渉不要 | 本人が会社と話す必要なし |
| 有給取得希望の伝達 | 残っている有給取得”希望”を伝えるサポート(交渉の可否は運営形態による) |
費用相場は労働組合運営で2.5万〜3万円、弁護士運営で5万〜10万円です。未払い残業代の請求がある場合は、弁護士運営を選びましょう。通常の退職であれば、労働組合運営で十分です。
失業保険を貰いながら休む or 転職活動
退職後は失業保険を受給しながら、次のステップを考えられます。
ゆっくり休むのも、転職活動を始めるのも、どちらも選択肢です。
失業保険の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受給条件(原則) | 離職前2年間に雇用保険加入期間が通算12ヶ月以上 ※特定受給資格者・特定理由離職者は離職前1年間に6か月以上でも可 |
| 待期期間 | 7日間(待期中は支給なし) |
| 給付制限期間 | 退職日が令和7年4月1日以降の自己都合退職は原則1か月 ※過去5年に2回以上の自己都合離職→3か月 ※重責解雇→3か月 ※一定の教育訓練等で給付制限が解除される場合あり |
| 給付金額 | 45%〜80%程度(年齢・賃金で変動、上限下限あり) ※離職前6か月の賃金から算定される日額×給付率で計算 |


必ず最新の条件を以下の公式ページで確認してください。



「証拠→相談→改善されなければ退職」の流れを覚えておきましょう。心身の限界を感じたら、ステップ④の退職代行を検討してください。
自分だけ仕事量が多い状態が続くと起こる3つのリスク





我慢すれば何とかなるんじゃないかな…
「我慢すれば何とかなる」は危険な考え方です。
放置すると、心身や今後のキャリアに影響が出る可能性があります。
体調不良やメンタル不調が悪化する
過重労働が続くと、身体とメンタルの両方に症状が出る傾向があります。
不眠、頭痛、胃痛、動悸などの身体症状から始まるケースが多いです。
よくある症状
- 朝起きられない、夜眠れない
- 常に頭痛や肩こりがある
- 食欲がない、または過食してしまう
- 何をしても楽しくない
睡眠障害・動悸・食欲不振などが続く場合は、早めに医療機関を受診してください。
相談できる公的窓口
- 総合労働相談コーナー(厚生労働省)
- 労働条件相談ほっとライン(0120-811-610、平日17:00-22:00/土日祝9:00-21:00 ※年末年始除く)



体調面に不安を感じたら、かかりつけ医や医療機関にご相談ください。一度心身を壊すと、回復に数ヶ月〜数年かかるケースもあります。
まず公的窓口や医療機関に相談して状況を整理し、必要に応じて退職も選択肢として考えましょう。



仕事量が限界を超えた時の脳の状態と、精神科医が推奨する具体的な対処法については、以下の動画も参考にしてください。
スキルアップの時間が奪われキャリアが停滞
目の前の業務に追われ、新しいスキルを習得できません。
同世代が資格取得や勉強をしている間、ルーティン業務だけで時間を消費します。
市場価値が上がらないため、転職したくても選択肢が狭まります。



30代後半になってから「あの時勉強しておけば」と後悔しても手遅れです。時間は取り戻せません。
「仕事できる人」扱いで更に増え続ける
仕事が速い・断らない人に、仕事が集中する悪循環があります。
一度多い状態になると、減りにくい傾向があります。
現実はこうです
- 「頑張れば評価される」は幻想
- 搾取されるだけで給料は上がらない
- 「この人に振れば文句言わずやってくれる」と都合よく使われる



リスクを放置するより、早めに行動した方が選択肢は広がります。限界を感じたらH2③のステップへ戻ってください。
自分だけ仕事量が多いのか勘違いなのかに関するよくある質問



まだ気になることがあるんだけど…
横浜仕事相談センターによく寄せられる質問をまとめました。
「自分だけ多い」と感じるのは気のせい?
気のせいのケースもあれば、本当に多いケースもあります。
H2①のチェック項目で客観的に判断してください。



「気のせいだ」と決めつけて我慢するのは危険です。まず事実を確認してから、対処法を選びましょう。
同僚に仕事量を聞くのは失礼?
雑談ベースなら失礼ではありません。
「最近忙しい?」「どんな案件やってるの?」と自然に聞いてみましょう。
ただし詮索するような聞き方は避けてください。あくまで世間話の延長として聞くのがコツです。
記録は何日続ければ信頼できる?
最低1週間、できれば1ヶ月です。
繁閑の差がある業務は、1ヶ月分あると説得力が増します。



記録することで、自分も冷静になれる効果があります。感情的に「忙しい」と思っていただけで、実は普通だったと気づくこともあります。
上司が取り合ってくれない場合は?
人事部や労働組合に相談してください。
それでも改善しない場合は、会社に改善する意思がないと判断できます。
環境を変える(退職)ことを検討すべきです。自分で退職を切り出せない場合は、退職コンシェルジュが代行してくれます。即日対応可能で、会社と直接話す必要もありません。
仕事量が理由の退職は逃げ?
「逃げ」ではなく「正当な判断」です。
心身の健康を守ることが最優先だからです。



会社が改善しないなら、自分が動くしかありません。我慢して体を壊すより、環境を変える方が賢明な選択です。
心身の限界を感じたら、退職コンシェルジュが即日対応してくれます。
一人で抱え込まず、プロの力を借りることも検討してください。
まとめ:自分だけ仕事量が多いのか勘違いなのかは客観的に判断できる
「自分だけ仕事が多い」と感じたら、まず客観的に判断しましょう。
勘違いなら心理メカニズムを知ることで冷静になれます。
本当に多い場合は、証拠を集めて相談してください。
この記事のポイント
- 4つのチェック項目で客観的に判断する
- 勘違いは誰にでも起こる自然な心理現象
- 本当に多い場合は証拠を集めて相談
- 3ヶ月経っても改善しないなら退職も選択肢



自分の心身を守ることが最優先。会社は変わらなくても、あなたは環境を変えられます。
ご自身のケースについては、ハローワークにご相談ください。



